今回はタイトルにもある通り、映画『インセプション』から使える英語を学んでいきたいと思います!
ぱすた
内容は結構難しいかもしれませんが、見れば見るほど面白い映画です。最後のシーンや、映像も本当に引き込まれます。『インセプション』ってどんな映画?というかたはあらすじを!
[前略]ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人の心が無防備な状態、つまり夢を見ている間に潜在意識から貴重な秘密を盗み出すスペシャリスト。その特異な才能は産業スパイが暗躍する世界で重宝される一方、そのために彼は最愛のものを奪われ、国際指名手配されてしまう。そんな彼に失った人生を取り戻すチャンスが。そのためには「インセプション」と呼ばれる、アイデアを盗むのとは逆に相手の心に“植え付ける”、およそ不可能とされる任務を成功させる必要があった。[後略]出典:【ワーナー公式】
映画の舞台は夢の中です。相手の夢に入り込みアイデアを植え付けるというミッションがこの映画のストーリーとなります。
監督はダークナイト等を手掛けた「クリストファー・ノーラン監督」です。
2010年に公開された映画で、レオナルド・ディカプリオや渡辺謙さん、ジョセフ=ゴードン=レヴィット等、豪華キャストが出演ということでも話題になりました。
映画に出てくる英語は専門用語が多く、難しい単語もあります。今回はこのような英語も紹介できたらと思います。
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今回は映画『インセプション』の前半から英語を学んでいきましょう!
目次
inceptionってどういう意味?
まずこの映画のタイトルにもなっている「inception」はどういう意味でしょう。
私も映画を見るまで単語すら聞いたことがなかったですが、英語圏でもあまり使う頻度がない難しい単語のようです。
「始まり」「発端」という意味で、beginningやoriginが類義語になります。
ですが日本語でいうアイデアの発端という意味で「inception of an idea」という表現はビジネスの場などでも使われるそうです。
映画の内容が相手の潜在意識にアイデアを植え付けるというものなので、アイデアの発端という意味でinceptionが使われていると思われます。
重要な単語
映画において重要な単語がいくつか存在します。
- extraction: 抽出、取り除くこと、他のものから何かを得ること
- extractor: extractionする本体
- subconscious: 潜在意識
- architect: 建築家・設計士
・産業スパイであるコブ役・レオ様の本職は相手の潜在意識から情報をextractionすること、すなわち相手から情報を抜きとり情報を得ることです。なのでextractorは情報を抜き取る人、コブ自身になります。
・subconsciousも映画の中でよく出てくる単語で、潜在意識という意味です。心の奥深くにあって自分では気づかないが、それが知らぬ間に自分の行動や気持ちに影響を与えていることをいいます。
・architectは建築家という意味ですが、映画の中では夢を設計することができるので、その人をarchitectと呼びます。
登場人物の会話から英語を学ぼう!
≪夢の設計士として雇われた建築学科の学生アリアドネが夢の中で訓練をし、現実世界に戻ったあとコブの相棒アーサーが言ったひとこと≫
5 minutes in the real world gives you an hour in the dream.
[現実世界の5分が夢の1時間]映画『インセプション」(2012)より引用
ぱすた
文はかなりシンプルです。「5 minutes in the real world」が主語になります。
giveが出てくるので、ん?となる方もいるかもしれませんが、
「現実世界の5分はあなたに与えてくれるよ、夢の時間だと1時間を。」
と解釈できます。
コブの潜在意識のなかで訓練をするアリアドネ、設計士として街並みを大胆に変えていくアリアドネとコブの会話
Why are they all looking at me?
[見られてるわ。]Because my subconscious feels that someone else is creating this world.The more you change things, the quicker the projections start to converge on you.
[潜在意識が他者を感じ取った。君が手を加えるほど皆が注目する。]映画『インセプション」(2012)より引用
ぱすた
「Why are they all looking at me?」は直訳すると「なんでみんな私のことを見てるの?」という意味になります。
「they all」という表現は「all of them」でも同じ意味です。意味はそのまま「彼らみんな」となります。they all は話し言葉で使われることが多く、you all 「君たちみんな」もよく聞く表現です。「all of you」としても同じです。
thatの使い方
コブの言葉には重要表現がいくつか出てきます。「なんでみんな私のことを見てるの?」と言うアリアドネにコブは、Becauseでその理由を述べます。
ぱすた
接続詞のthat
接続詞のthatは学校でよく習った「~ということ」と訳せる場合が多いです。そして接続詞なので、thatの後ろには文章が来ます。
コブの言葉もthat以下が、
that someone else is creating this world.
と文章が来ているので、このthatは接続詞ということになります。
「She said that ~」 や「I’m sorry that ~」という表現もよく聞くと思いますが、このthatも接続詞になるので、後ろには文章が続きます。
関係代名詞のthat
反対に関係代名詞のthatは「名詞 + that」 の順番で使われます。
名詞の内容をthat以下が説明する役割があり、名詞とthat以下の文はすべて代名詞の役割をします。説明だけだと分かりにくいですが、
例えば、
The car that I bought last year is really nice!!
(去年買った車はめちゃかっこいい!!)
文を見ていくと
車という名詞があり、どんな車かをthat以下の「I bought last year(去年買った車だよ!)」が説明しています。
なので、「The car that I bought last year」までがすべて代名詞とみなされ、この文の場合は主語の役割をします。
ぱすた
どこが不完全かというと
bought「買った」は他動詞なので、何を買ったかを示す名詞を後ろにつける必要があります。例えば上の文だと「I bought the car last year」が完全な文になります。
thatの後ろに不完全な文がきていたら、関係代名詞のthatということになります。
The 比較級 + the 比較級の使い方
次にコブがBecauseで理由を述べた後の文章を見ていきます。
The more you change things, the quicker the projections start to converge on you.
[君が手を加えるほど皆が注目する。]映画『インセプション」(2012)より引用
The 比較級、the 比較級
「何かをすればするほど、~になるよ」という意味。決まり文句でいえば、「The more, the merrier/ 大勢のほうがより楽しい!」や上記のように、比較級のあとに文章が続くこともある。
projection
名詞で、投影という意味。
converge on
それぞれが異なる場所から特定の場所に集まること。ここでは人々の視線がアリアドネに集中することをいっている。
アリアドネとユフスの会話からWho would ~の表現を学ぶ!
夢(潜在意識)は3階層に分かれているが、最も深いところで現実の10時間が約10年に感じられる。その時のアリアドネと鎮静剤の調合師ユスフの会話
Who would want to be stuck in a dream for 10 years?
[10年も夢の中にいたい?]Depends on the dream.
[夢による。]映画『インセプション」(2012)より引用
Who would+動詞
「誰がそんなことするの?/ そんなことする人いる?」という意味。このwouldは仮定法のwouldで、驚きや想像の話、言葉を丁寧にしたい時に使われます。
stuckの意味
stickが形容詞になったものです(過去分詞もstuck)。タイヤがぬかるみにはまった、渋滞で動かない、仕事が滞っているなど何かがそこから動かない、行き詰るイメージです。
アリアドネのセリフを詳しく見ていくと、
Who would want to (誰がしたいだろう)
be stuck in a dream for 10 years?(夢の中でstuckされる、10年間も)
となり、直訳すると「誰も夢の中に10年もいたくないでしょ?」という意味になります。
Who wouldですが、もちろんWho wouldn’t という表現もあります。
意味はWho wouldの反対で、「誰でも~するよ」という意味になります。例えば、
Who wouldn’t want to see a celebrity?
直訳すると「だれが有名人に会いたくないだろう?」、つまり「だれでも有名人に会いたいよ」となります。
depend on の意味
アリアドネの後のユフスの言葉「Depends on the dream」は「夢による」という意味です。
アリアドネの「10年も夢の中にいたい?」という言葉に対し、「夢の内容によるよ」と言っています。
depend
dependは動詞で使われ、状況を見て決める、~次第という意味で、自分ではなく何かの影響によって決めるというイメージです。そこから転じて、自分だけでは判断できないと言うことで何かに依存するという意味にもなります。多くが「depend on 名詞」の型で使われます。決まり文句だと「It depends.(時と場合によるね)」があります。
A) Do you want to see a movie tomorrow?
(明日一緒に映画見に行かない?)
B) Good! But it depends on what type of movies.
(いいね!でもどんな映画かによる。)
まとめ
今回は映画インセプションから、英語表現を紹介しました! 次回も映画の後半から英語表現を紹介していきたいと思います。
好きな映画から英語を学ぶと、飽きずに続けられますし、英語表現も身に付きやすいと思います。もちろんフレーズを声に出すのも大切です。映画だけでなく、ドラマなども日常で使える英語表現がたくさん出てくるので、使えそうなフレーズや自分のお気に入りのフレーズを見つけて英語を身につけていきましょう。
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