今回は前回の続き、映画『インセプション』の後半から英語表現を学んでいきたいと思います。

映画全体もそうですが、映画を見た人のなかではラストシーンもかなり話題になりました。
ぱすた
映画の内容は少し難しいです。
地上波で放送されたときは説明付きのテロップが出されるほどでした。私も初めて見た時は、途中からどういうことだー?状態に陥りましたが、今では何回も見ているので純粋に映画の世界に浸かれます。
劇中の英語のセリフは難しい言葉もでてきますが、こういう表現方法があるんだ!と新たな発見にもつながるので、何回見ても楽しめます。
今回は映画の後半から英語表現を学んでいきましょう!
目次
コブが産業スパイとして今回アイデアを植え付ける相手、ロバートに言ったひとこと
Mr. Fischer, I’m here to protect you in the event that someone tries to access your mind through your dreams.
[何者かがあなたの心に侵入しようとしている]映画『インセプション」(2012)より引用
I’m here to 動詞の原型
ここで重要なのは「I’m here to 動詞」という表現。「~しに来た, ~するために来た」という意味
ここでは「I’m here to protect you.」なので、「あなたを守るために来ました。」となります。
- I’m here to see Mr. Takahashi.(高橋さんに会いに来ました。)
- I’m here to check my schedule. (予定確認のためにここに来ました。)
- I’m here to return the books. (本を返しに来ました。)
in the event
次に重要なのがI’m here to protect youの後の文章、in the eventという表現です。英英辞典で意味を確認してみましょう!
if something should happen:
ぱすた
in the event that 文章やin the event of 名詞句の形で使われます。thatやofの後に、何が起こった場合か続けます。
今回はI’m here to protect youの後に、“in the event that someone tries to access your mind through your dreams.”と続いています。
日本語的に訳すと「誰かが夢を介してあなたの心に侵入しようとした場合に、あなたを守るため私はここに来ました。」となります。
アーサーが、アリアドネにいった一言
This room should be directly below 528?
[528号室の真下か?]映画『インセプション」(2012)より引用
助動詞shouldには推量の意味もある!
shouldは「~すべき」と学校で習った方も多いと思います。もちろんその意味もありますが、wouldの「~だろう」やmightの「~かもしれない」のように可能性を表す意味も持っています。
自信の度合いは、60~70%くらいです。
訳し方は人それそれですが、結構自信を持っているときに使われるので「~のはず」と訳されることが多いです。
ぱすた
この場面ではアーサーの中で「この部屋は528号室の真下にある」という確信度は高めなので、shouldが使われています。
belowの意味
directly belowは真下という意味です。
directlyは副詞で遮るものが何もないということから、「直接に・まっすぐに」という意味になります。
belowは前置詞や副詞で、「基準となるものより下に位置している」という意味になります。文章によってはunderと置き換えることも可能ですが、意味が若干異なってしまうこともあります。
例えば、The cat is under the table.の場合、単純に「机の下に猫がいる。」という意味になります。
The cat is below the table.の場合は、机より低いところに猫がいるという意味になります。つまり、机の下でなくても机より低い位置にいればbelowを使えます。
このとき、underは使えません。underは覆いかぶさるイメージがあるので、実際に机の下にいるときに使えます。
belowの反対はaboveになるので、directly aboveだと真上という意味になります。真下は、right belowやright underと表現することもできます。
コブたちの方に敵が向っているとき、チームのメンバーであるイームスが言ったひとこと
There’s something wrong. They’re heading your way like they knew something.
[何かおかしいぞ。先回りされてる。]映画『インセプション」(2012)より引用
ぱすた
There’s something wrong
「何かおかしい」と言いたいときによく使われます。There is, There areは「~がある・存在している」「~が起こる」という意味ですが、主に自分や話す相手にとって初めてのものや特定できないものをいうときに使われます。今回も、something wrong (何かおかしい)と漠然としていて、何かは特定できないのでThere isを使って「何かおかしいことが起こってるよ」と言っています。
headには動詞の意味も
次のセリフは字幕で見ると「先回りされてる」と訳されています。
この文章を日本語的にそのまま訳すと、「敵が何か知っている(行動を把握している)かのように、君たちのほうに向かっている」となります。
動詞のhead
headというと「頭」が最初に思いつきますが、動詞では「向かう」という意味を持ち、goと同じ使い方ができます。ここではまさに今敵が向っている状態なので、現在進行形でThey’re heading your way (君たちの方に敵が向ってるよ)となります。
接続詞のlike
They’re heading your wayに続く、like they knew something.は「敵が何かを知っているかのように」という意味になります。likeは動詞だけでなく、前置詞や接続詞などの使い方があります。意味は「~みたいな、~のような、まるで〜」です。この台詞では後ろに文章がきているので接続詞として使われています。日本語でいう「え~っと、たしか~、なんか~」のようにつなぎ言葉としても使います。
ということで「敵が何かを知っているかのように君たちのほうに向かっている」つまり、「先回りされてる」と訳すことができます。
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まとめ
今回は前回に引き続き、映画『インセプション』から英語表現を学ぶ!という内容でお伝えしました。
クライマックスにかけての映像の迫力やストーリー展開が本当に目まぐるしいので、見ていてとても面白いです。
劇中で使われている英語表現もかっこいい言い回しや知っていると、おっ!と思われるような表現もでてくるので、私も何回も見て使えそうな表現をメモって英語表現を取り入れています。
自分の好きな映画やドラマで英語を勉強すると、英語が身に付きやすいと思っているので、みなさんもお気に入りの映画を何回も見て英語の表現を身につけましょう!